収蔵資料

「千人針の作り方」
戦地へ往く人の武運長久を願い、たくさんの人に一針ずつ結び目を作って貰い贈ったもの。
白か黄の晒(さら)し木綿に赤い点をたくさんつけた手拭いほどの布に、一人一針ずつ赤い糸で針に五～六回糸を巻きつけて、ひきぬき玉をつくって次の人に・・・と順にやって貰う。赤い糸は呪力を持つ色とされたため、時には五銭（死線をこえる）や十銭（苦戦をまぬかれる）も縫いつけた。