7月13日(日)、第2回「長岡空襲の体験を聞く会」が開催され、約55名の方が参加されました。今回は、武笠和子さん、野本九萬雄さんから貴重な体験講話を伺いました。
武笠さんは当時7歳。空襲の夜、焼け野原になった街を歩き、溶けてしまった食器など、戦後の困窮を目の当たりにしました。「あの日の記憶は、今も鮮明に蘇ります。戦争は、決して繰り返してはいけないのです。」と、力強い言葉で語られました。
野本さんは当時8歳。長岡空襲に遭遇し、避難中に焼夷弾が降り注ぐ恐怖を体験しました。長岡の街が炎に包まれ、多くの焼死体を見たという衝撃的な体験を語られました。「あの時、私たちは『欲しがりません、勝つまでは』という言葉を聞かされました。しかし、精神論だけでは戦争は止められません。戦争は、どんなものでも奪ってしまうのです。」と、戦争の恐ろしさを改めて認識させられる言葉でした。


続いて、今井和江さんから長岡空襲紙芝居「思い出の記」を上演していただきました。今井さんの迫力ある感情が込められた公演は、当時の様子を鮮やかに描き出し、来場者も終始真剣な表情で聞き入っていました。

当館では、今後も講話や紙芝居といった方法等を活用しながら、次の世代に戦争の悲惨さや平和の尊さを伝え続けていきます。戦争の記憶を風化させないため、ぜひ当館へお越しください。