「教育版マインクラフトを活用して長岡空襲の史実と復興の歴史を学ぼう」を開催しました

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「教育版マインクラフトを活用して長岡空襲の史実と復興の歴史を学ぼう」を開催しました

 8月9、10日の2日間、ミライエ長岡で「教育版マインクラフトを活用して長岡空襲の史実と復興の歴史を学ぼう」を開催し、19組の小学生と親子から参加いただきました。
 1日目は、長岡戦災資料館運営ボランティア・語り部として活躍されている、谷芳夫さんから長岡空襲の史実について、語っていただきました。参加された子どもたちは谷さんのお話を真剣に聞きながらメモをとっていました。「当たり前のことは当たり前ではない」「感謝を忘れずに」という、谷さんの言葉が子どもたちの心に響いたようです。
 続いて、令和3,4年と長岡市が取り組んだ「白黒写真のカラー化事業」に御協力いただいた東京大学渡邉英徳教授からも、戦争のこと、戦後のことを漫画を引用しながら講話いただきました。白黒写真がカラーになると写真の中の少年は、まるで息をしているような表情となり、子どもたちは自分事として捉えやすかったようです。

「「教育版マインクラフトを活用して長岡空襲の史実と復興の歴史を学ぼう」を開催しました」の画像
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 午前中の講話を聴いたあとはいよいよマインクラフト制作。今回は、空襲時に焼け残った長岡市役所、宝田公園・公会堂、長岡国民学校、平潟神社、長岡日赤病院をさまざまな文献を確認しながら制作しました。子どもたちは初対面とは思えないほど上手にコミュニケーションを取りながら共同作業を進めました。
 2日目は、「復興」をテーマに講話をお聞きしました。講師は、長岡市立科学博物館金垣館長。長岡空襲の後、家屋の復旧が早かったこと、復興宝くじの売り上げは、すべて建物の再建に使われたこと、当時の長岡市が、市民の協力により、なりふり構わず復興事業を進めたことなどをお話いただきました。驚いたことに、1日目の学習を踏まえ、自宅でさらに再建する建物について調べたり、実際に建造物に足を運んだ親子がいたこと。能動的な学習にしっかりと繋がっていました。
 いよいよ、成果発表のとき。ほぼ満席のミライエステップで子どもたちは2日間で感じたことを堂々と発表しました。「当たり前は当たり前じゃないんだ」「平和を作るために戦争の悲惨さについて学び、考えることが大切」など、参加した子どもたちの心の変化を感じることができました。
 市では、今後も講話や紙芝居といった方法とともに、新しいツールも活用しながら、次の世代に戦争の悲惨さや平和の尊さを伝えていきます。

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